おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ミッド(@mid_v_lab)です
くそ暑い!
そんなときはこれ、「nslookup」。
ドメイン名からIPアドレスを参照できるコマンドで、どんなドメインもIPアドレスが分かるんです!
それだけの機能なんですが、知ってるとトラブル時に役に立つかも?
知ってると役に立つかもしれない「nslookup」のコマンドについて解説します。
nslookupコマンドって?
nslookupは、Windowsに標準に搭載された、DNS参照できるコマンドです。
DNSはDomain Name Systemの略称で、ドメイン(URL、家の標識みたいなもの)とIPアドレス(住所)を紐づけて仕組みです。
このDNS参照は、インターネット(ブラウザ)でWEBページを参照すると、勝手にDNS参照してくれているので、あまり意識することはありません。
nslookupは、ドメインに紐づいたIPアドレスを参照できるコマンドなのです!
とりあえず手っ取り早く、使用例を下記に示します。

PowerShellを実行して、「nslookup yahoo.co.jp」と入力して、Enter!
「Address:」という部分に、「yahoo.co.jp」のドメインに紐づく、IPアドレスが確認できます。「64:ff9b~」がIPv6のIP、「182.22.~」と「183.79.~」がIPv4のIPです。
IPv6とIPv4の説明は割愛、そういうものがあると覚えておいてください。
基本的な使い方は、「nslookup△ドメイン名(yahoo.co.jpなど)」です。
※△は半角スペース
nslookupコマンドをどんな時に使うの?
あまり使う機会はないのですが、特定のWEBサイトにアクセスできない時の切り分けの一つとして使います。
nslookupコマンドを打って、DNSによるIPアドレスが参照ができれば、「ドメイン部分の名前解決ができないことがアクセスできない問題ではない」とわかる訳ですね。
先ほどの例では、DNSサーバを指定しなかったですが、自前のDNSサーバ(自宅ではルーターがDNSとなっていることが多い)と、他のDNSサーバを指定することで、自分のDNSが悪いのか、はたまた全世界的におかしいのかを確認することも可能です。
私はDNSサーバとして、Googleが公開している「8.8.8.8」をよく利用します。(指定の方法は後述)
あとは、ちょっと高度な利用の仕方になりますが、
メールなどで送られてきたリンクが怪しい場合に、nslookupコマンドでIPアドレスを調べて、そのIPアドレスの管理元を確認して、メールを送付してきた会社と関係あるIPアドレスなのかを確認するとかがあります。
Amazonとか、宅配便業者を偽った不審メールがよく届くと思いますが、記載されているURLが本当に送付元が管理するものかは、IPアドレスを調べれば割とすぐわかります。
不審なメールの出所は、どっかのクラウド提供会社が提供するIPアドレスだったりします。それもAWSとかAzureなどのメジャーどころじゃなくて、マイナーな会社。メールサーバ作って、広範囲に送付して、すぐに壊してみたいな。
メールリンクの場合は、表示されているURLと実際に飛ばされるURLが異なる場合があるので、その点も注意です。下記はGoogleと記載されていますが、Yahooのページに飛びます。
大分話が逸れました。
nslookupコマンドをもうちょっと踏み込む
nslookupには指定の仕方がいろいろあるので、私がよく使うのをご紹介しておきます。
■サーバ指定
「nslookup△ドメイン名△サーバIP」
指定しない場合は、自前のサーバでDNS参照するので、GoogleのDNSを指定するにはドメイン名の後に「8.8.8.8」などの他のDNSサーバIPを指定します。
■DNSタイプ指定
「nslookup△-type=種別△ドメイン名△サーバIP」
・-type=A で Aレコードを表示(通常のインターネットでのアクセスIP)
・-type=mx で MXレコードを表示(メールサーバで利用されるIP)
・-type=txt で SPFレコードを表示(該当ドメインのメールが送付される送信元IP)
とりあえず、nslookupにこんな検索方法があるよと知っておくと、使える機会があるかもしれません。
この手のコマンドは使えるものを何個か知って、トラブル時にうまく利用できると原因究明にものすごく役に立つことがあります。(全く役に立たないこともあります)
これだけ知っておけば!!というものが中々なくて、パソコン環境からネットワーク、サーバの知識を満遍なく知っておくと、スペシャリストにはなれなくても、ジェネラリストにはなれるかもしれませんね。
nslookupを極めれば、nslookupのスペシャリストになれるかもしれません。(需要はたぶんない)
ではでは