IT関連

【前編】トラブルの切り分けどうする?OSI参照モデルTCP/IPとは?

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ミッドです。

皆さんはパソコンでWEBページが見れない!となった時、どうしますか?大抵はパソコンの再起動で治ったりしますが(再起動万能説)、それでは復旧しないこともあります。どこに問題があるかを考え、事象を切り分けることができると、パソコン初心者から中級者に一歩踏み込んだ感じがしますね。今日は問題を考えるときに役立つ、OSI参照モデルとTCP/IPの話をします。

OSI参照モデルとTCP/IPとは

OSI参照モデルは国際標準化機構(ISO)により、その基準が策定されています。コンピュータなどの通信機器の通信機能を、階層構造に分割したモデルで、通信プロトコルを7つの階層に分けて、それぞれの階層で行われる通信機能を定義しています。

TCP/IPは現在のインターネット通信規格となっているもので、OSI参照モデルの7階層を参考に作られたものです。OSI参照モデルと違い、TCP/IPは4階層のモデルとなっており、OSI参照モデルとTCP/IPの各階層の考え方は下記となります。

アプリケーション層 アプリケーション層
プレゼンテーション層
セッション層
トランスポート層 トランスポート層
ネットワーク層 インターネット層
データリンク層 ネットワークインターフェース層
物理層

意識すると何が変わる?

なぜこのモデルを意識しておくと良いかというと、この各階層は自分がデータを送る時は、上から順番に処理していくき、受け取る相手は下から順に処理を行うからです。TCP/IPで見ると、自分(アプリケーション層→トランスポート層→インターネット層→ネットワークインターフェース層)から、相手(ネットワークインターフェース層→インターネット層→トランスポート層→アプリケーション層)という順番です。

そのため、各階層のどこまで到達しているかを確認(切り分け)することで、問題の発生点を特定しやすく、トラブル・障害時の切り分けがしやすくなるのです。

例題(Yahoo!のトップページに接続できなくなった場合)

あなたはパソコンを起動します。ブラウザソフトを起動すると、トップページに設定していたYahoo!のトップページが閲覧できません。さあ、どこに問題があるでしょう!?(前提として、ネットワーク接続など、何も確認していないものとします)

・ネットワーク構成
①パソコン ー ②Wifi ー ③インターネット ー ④Yahoo!のサーバ

この状態だと、上の構成の①~④のどこが問題でYahoo!を見ることができないか判断できませんよね?そこで、どこに問題があるかを切り分ける必要があります。

まず最初に確認しないといけないのが、ネットワーク疎通の確認です。これをせずに、Yahoo!のカスタマーサポートに連絡して、「おたくのページがおかしい」という問い合わせを行うのは、時期尚早です。(パソコンにネットワークケーブルが刺さっていませんでしたとか、本当によくある問い合わせです。)

パソコンの設定等に詳しければ、ネットワーク設定に問題がないかなどを確認できるかと思いますが、とりあえずネットワーク疎通があるかを確認する手っ取り早い方法が、「PING」コマンドを打って、反応が返ってくるかどうかを見ます。

ちょっと長くなってきたので、PINGコマンドを打って反応がある、反応がないパターンでどういうことを想定して考えるかを次回まとめたいと思います。

まとめ

OSI参照モデルとTCP/IPの階層モデルを理解しておくと、トラブル時にどこに問題があるかを切り分けしやすくなり、まったく関係ない箇所の機器を確認しなくて済み、問題解決のスピードが上がります。一見複雑そうな問題に見えても、一つずつ問題を切り分けていくことで、解決への工程がスムーズになるのは、IT以外でも使える考えだと思います。

ではでは

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