雑学・豆知識

抗体カクテルは何ベースのお酒?【いいえ、治療法の1種です】

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ミッド(@mid_v_lab)です

コロナの感染拡大が止まらないですね・・・

緊急事態宣言も延長され、宣言区域も広がって、東京の病床数は圧迫し軽症者は自宅療養となり、都内で治療を受けられないので都外に出ている人もいるというニュースも見られます。

とりあえず、

ミッド
ミッド
感染怖いし、できる限りお家にいよう!

と思って、1年ちょい。

全くなにも変わっていない・・・むしろひどくなってる・・・

というのが正直な印象です。

静止を振り切ってアメリカでバスケ留学に行った選手をビデオで見て、「全く成長していない」と嘆いた安西先生くらいの気持ちです。スラムダンクネタです。

ワクチンもまだ打てていないのですが、今日は巷で話題の抗体カクテルってなーに?っていうのをご紹介します。

何ベースのカクテルなんでしょうね?ラムかな?ジンかな?テキーラかな?

ミッド
ミッド
抗体カクテルは、抗体カクテル療法でお酒ではありません。

抗体カクテル療法とは

抗体カクテル療法とは、複数の抗体医薬品で行う治療であることから、酒やジュースなど複数の飲料を混ぜて作られるカクテルになぞられた名称だそうです。

お酒のカクテルをイメージしても、あながち間違いではないということですね。

今回コロナウイルスへの抗体カクテルとしては、「カシリビマブ」「イムデビマブ」という2種類の抗体を混ぜた医療薬とのことです。舌噛みそうな名称です。

2種類混ぜるという点は、それぞれの抗体が相乗的に機能を発揮するわけではなく、

  • お互いに干渉しない
  • それぞれがコロナウイルスと反応する

という2点から、1つの抗体だけの医薬品よりも効果を発揮しやすいということのようです。

ミッド
ミッド
2種類混ぜてはいるけど、効果が倍増するわけではなく、効果範囲が拡大する感じですね。

抗体カクテルの機能イメージ

抗体カクテルが体内に入るとどうなるかというと、

(画像引用元:公益社団法人日本薬学会

こいつを思い浮かべてください。「オナモミ」です。

「くっつき虫」という名称でも有名ですね。子供の頃よく友達の背中に引っ付けませんでしたか??

このオナモミがコロナウイルスだと思ってください。

コロナウイルスの周りには人間の細胞にひっつく突起のようなものがあり、抗体はこれらの突起に張り付いて、細胞に結合しないように働いてくれます。

オナモミでいうと、棘の部分に繊維が絡まってくっつきにくくなっている状況です。

抗体は2種類あるので、それぞれがくっつきやすいと認識した部分にくっついてくれるので、1種類の時よりもウイルスが身体に入り込むのを防いでくれます。

この突起にくっついてウイルスの機能を阻害する動きは、実はワクチンと同じです。

ワクチンは、ウイルス(異物)が身体に入ると自動的に体内で生成されて、機能を抑止するのに対して、

抗体カクテルは、血中に直接ウイルスを阻害する抗体を注入して、機能を抑止します。

なので、点滴で血中に送り込んでいないと効果が発揮しないので、点滴打つのに入院は必須ですね。

ミッド
ミッド
ワクチンは自動防御スキル、抗体カクテルは解毒スキルですね。

抗体カクテルを打てる人は?

抗体カクテルは誰でも利用できるものではないそうです。

重症化リスク因子を有し、酸素投与を要しない患者

上記患者に限り、抗体カクテルによる治療法を認められています。

「重病化リスク因子を有し」ってところで、一般の人は外れていく感じですね。

「酸素投与を要しない」というのは症状別でみると、抗体カクテルは下記図のように軽症~中等症Ⅰの患者で利用される想定のようです。

(画像引用元:日本経済新聞

なお、投与時期も「発症から7日まで」(8日以降の投与で有効性のデータなし)と決められていて、前述の条件と合わせても有効な治療法が

キタ――(゚∀゚)――!!

という感じではないですね。

重症化していない患者に投与して、重症化を防ぐ(入院を防ぐ)効果はありそうなので、バシバシ投与判断してもらって、病床数の圧迫を改善してくれればと思います。

しかし、現場のお医者さんの意見としては問題点も多いらしく「さいたま記念病院」の記事にて、現場レベルでしか分からない問題点も指摘されています。

ミッド
ミッド
条件が限定的、投与についての問題点もありそうですが、病床数を抑える効果はあると思いますので、積極的に利用を検討してほしいです。

抗体カクテルの過去利用事例

抗体カクテルって過去に利用されたことのある治療法なのかな~~と気になって調べてみました。

この病気で抗体カクテル使ったぜ!って情報は見つけられなかったのですが、「Nature」の記事に「重症エボラウイルス感染症のサルを回復させた治療法」として、抗体カクテル療法の紹介がありました。

この時は3種の抗体による抗体カクテルだったようです。

「抗体カクテル療法とは」で触れたとおり、各抗体が相乗効果を発揮するのではなく、各抗体が補完的に機能するので、わりかし特殊な治療法ではないけど、扱い方も難しいのかもしれないですね。

ここら辺の安全面の確認は、開発元および認可する国でしっかり検査してほしいですね。


コロナの感染拡大が止まりませんが、自分にできること(可能な限り家に引きこもる)を精一杯実施して、感染防止に少しでも貢献できたらと思います。

皆家にいようね♪だけの宣言では一生収まらないきがするので、もっと具体的なゴールというか、指針というか、難しいとは思いますがロックダウンとかも真剣に検討してほしいですね。

ではでは

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