IT関連

LANケーブルの種類と選び方【パソコン初心者向け】

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ミッド(@mid_v_lab)です

本日はLANケーブルの種類と選び方についてです。

前回記事を見て頂いた方は、知ってるよ「ストレート」と「クロス」でしょ?

と思われるかもしれませんが

ところがどっこい、ストレートケーブルにも種類があるんですよ!!

 【過去記事】ストレートケーブルとクロスケーブルの違い

今回はケーブルの種類についてご紹介します。

LANケーブルのカテゴリについて

まずLANケーブルの種類ってなんぞ?ということから説明します。

LANケーブルにはClassという分類(規格)があり、その規格は

『国際標準化機構であるISO』によって定められています!

日本でのJIS規格にも準じています。

ですが、一般に流通しているのは『カテゴリ』という規格で、

これはアメリカのJISのような組織である『ANSI』という組織が取り決めたものです。

Categoryを略して、「Cat」や「CAT」という名称が頭につきます。

カテゴリ毎の速度と伝送距離

カテゴリは規格なので、

それぞれの規格で出せる速度や伝送距離が決まっています。

CAT1~CAT4は電話線やISDNやADSLといった低速度の回線のものなので、今回は割愛します。CAT7以上の超高速回線も一般家庭ではそうそう利用しないので割愛します。

皆さんがCAT5~CAT6までの速度といった情報は下記になります。

カテゴリー 速度 利用可能距離 周波数 ケーブル種類
CAT5 100Mbps 100メートル 100MHz UTP
CAT5e 1Gbps 100メートル 100MHz UTP
CAT6 1Gbps 100メートル 250MHz UTP
CAT6A 10Gbps 100メートル 500MHz UTP/STP

もし家庭で光回線を引いているのに、インターネットの速度が出ないといった場合は、

上記の『CAT5のケーブルを利用している』などが考えられます。

光回線が1Gbpsの速度が出ても、ケーブルが伝送できる速度上限が100Mbpsのため、それよりも早くなることができません。

ケーブルの速度上限=パソコンの速度上限ということです。

もし無線ではなくLANケーブルの物理配線を利用していて、速度がイマイチだな・・ってときはケーブル要因もあることを頭に入れておいてください。

LANケーブルの利用可能距離は一律100mですが、家庭内であればまず十分な距離ですね。

私は実家にいたときに、20mくらいのLANケーブルを購入して1階から2階に配線したことありますが問題なく使えました。

尚、100m以上の距離を通信したい場合は、HUBなどの機器を間に置く事でもう100m延長ずつ延長することが可能です。(やることないと思いますが)

速度だけ見ると、CAT5eとCAT6は変わりありませんが、周波数に違いがあります。

この周波数は、大きければ大きいほど多重での伝送が可能になるので、規格上の速度はCAT5eとCAT6に違いはありませんが、実利用した場合はこの周波数の違いにより、CAT6の方が早くなります。

ちなみに100mまでは規格上の距離ですが、LANケーブル上に流れるのが電気信号なので、テレビやレンジといった電波ノイズを出すものの近くだと、この伝送に乱れが生じて通信速度が思うように出ないといったことがあります。

UTPとSTP

上記の図でケーブル種類と記載されているところに、「UTP」と「STP」があると思いますが、この違いが電波ノイズに対して強いか否かを表します。

UTP:Unshielded Twist Pair cable(シールドなし)

STP:Shielded Twist Pair cable(シールドあり)

UTPはシールドなしのケーブルです。通常のLANケーブルはすべてこちら。

STPはケーブル芯をアルミによって保護してシールドを施したLANケーブルです。

電波ノイズの多い研究所や工場などで、よく利用されています。

しかし、一般家庭ではこのSTPまでのケーブルは不要です。STPケーブル対応のHUBなども用意しないといけないですので、UTPケーブルの配線場所を変えてノイズを抑えて利用する方が現実的です。

またシールドは入っている分、料金もお高めです。

CAT6くらいを使っていれば一般家庭では十分でしょう。

オンラインゲームで一瞬の遅延も許されない、高速の世界を目指す方はCAT6AやCAT7以上の世界に足を踏み入れてください。


LANケーブルの規格に関してでした。

家電量販店のケーブル売り場に行った際は、LANケーブルにこの「カテゴリ」表記があると思いますので、確認してみてください。

ほう、CAT6か、これは1Gbpsまで対応だな。( ̄ー ̄)ニヤリ みたいな。

(最近のは、袋に対応速度書いてあると思います)

ちなみに無線にも規格が決まっていて、LANケーブルにように速度や伝送距離は決まっています。また無線には暗号化形式なども入ってくるので、より複雑です。

今世間では5Gという次世代の通信規格が出てきていますが、こうしたLANケーブルの規格や無線規格などを知ると、そうした新しい技術でどういうことが可能になったかが、より鮮明になるので、

こうした知識はIT知識ってよりは、人間の歴史・現代史を学んでいる感じですね。

ではでは

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