おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ミッドです。
今日はWindowsOSの最新バージョンである、Windows10のライフサイクルに関して解説します。本日の内容はパソコン中級者ならびに、システム管理者向けです。OSって何?というパソコン初心者の方は、下記の記事で説明してるので、そちらを確認してくださいね。
Windows10とは
Windowsはマイクロソフト社が開発したOSです。ここ最近では、WindowsXP、WindowsVista、Windows7、Windows8.1と続き、最新バージョンがWindows10となります。Windows10では、これまでのWindowsシリーズと大分毛色が異なっているので、パソコンを利用する人および会社に勤めている人でも注意が必要です。
Windows10の特徴
Window10の特徴は、大きく下記の2つでしょうか。
- セキュリティの向上
- 定期的な新機能の実装
セキュリティ面に関しては、最新のOSということで、まだ悪い人達にこんな抜け穴があるとバレておらず知識も少ないので、これまでのOSと比較してもかなり安全です。Windows10とWindows7のセキュリティをマイクロソフト自身が比較したページがあったので、参考までに見てみてください。
Windows7 VS Windows10 5番勝負
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article-windows10-portal-5ban-02.aspx
また、半年に1度、機能更新プログラムが提供され、新機能が追加されていきます。この機能更新も、今までのOSでのサービスパックくらいの大きな変更となりますので、同じWindows10ではありますが、バージョンを隔てるとWindows7とWindows8.1くらいの違いがあります。
Windows10のライフサイクル
2020年10月13日現在で、公開されている機能更新プログラムの最新バージョンはバージョン2004です。もう間もなくバージョン2009(20H2)が公開されるとされています。これまでの公開日を踏まえると、2020年の11月中旬くらいになると思います。今までのバージョンの公開日とサポート終了は下記の通りです。
バージョン | 公開日 | サポート終了(HOME、Pro) |
バージョン1803 | 2018年04月30日 | 2019年11月12日 |
バージョン1809 | 2018年11月13日 | 2020年11月10日(※) |
バージョン1903 | 2019年05月21日 | 2020年12月08日 |
バージョン1909 | 2019年11月12日 | 2021年05月11日 |
バージョン2004 | 2020年05月27日 | 2021年12月14日 |
バージョン2009(20H2) | Coming Soon | 2022年05月xx日(未定) |
※1809は2020年5月のサポート終了でしたが、全世界的にコロナ禍でマイクロソフトが半年間サポート期限を延ばしています。
現在のWindows10のライフサイクルは、1つのバージョンにつき18か月(1年6か月)となっています。そのため、5月公開は翌年の11月まで、11月公開は翌々年の5月までがサポート期間となっています。
余談ですが、バージョン名称は2018年の3月公開なら1803、9月公開なら1809のような命名規則となっています。この公開というのは、実際にユーザがアップデートできるようになった公開日(上記表の公開日)ではなくて、ソフトウェア開発者向けのInsiderPreview(ほぼほぼ完成だよっていうOS)を基準にしているので、なにかモヤっとしますね。さらに2020年3月公開のものは、WindowsServer2003と混同されるので、バージョン2003ではなく2004になっているなど、命名規則とは?と思うことがあります。今度出るバージョン2009も、20H2と表記するなど、細かい変更もありますね。
18か月より短いライフサイクル
1つのバージョンのサポート期間は18か月と上記で述べましたが、実はそんなに期間がありません。プライベートで使っているパソコンであれば、公開日から数か月不具合報告が無ければ、アップデート可能かと思います。しかし利用ソフトが最新バージョンに対応がされていない場合は、それを待つ必要があります(InsiderPreviewから大きな変更がなければ、2~3か月ほどかと)。
しかし、企業においては、利用ソフトや社内のシステムにより、最新バージョンに上げようとなると、下記のようなスケジュール感になります。
- 最新バージョンが出たことの確認(公開日より0日)
- 不具合報告がないかの確認(公開日より3か月目安)
- 利用しているソフトウェアの対応状況を確認(公開日より3か月目安)
- 状況により、ソフトウェアのバージョンアップ対応(公開日より6か月~8か月目安)
- ユーザにバージョンアップを案内し、バージョンアップ(公開日より8か月~12か月目安)
パソコンの台数、バージョンアップを考慮しないといけないソフトウェア数などによって、スケジュールは前後すると思いますが、上記通りに実行すると最新バージョンが出て、パソコンのバージョンがすべて最新になるのは公開日より1年後です。この作業を行っている間に、次バージョンの発表があり、また次バージョンの情報収集や、ソフトのバージョンアップなどが発生します。そのため、最新バージョンのサポート期限は18か月ですが、実質的には1年なく8か月くらいになるのが実情だと思います。
まとめ
Windows10では半年に1回の機能更新によって、最新のバージョンが変わります。サポート期間は公開日より18か月ですが、不具合確認やソフトのアップデートで、実質的には1年も利用できないのが実情です。
Windows10に関しては、セキュリティの向上や機能の追加といったプラスの面も多いですが、企業の利用体系からするとライフサイクルが少し厳しい感じがします。もう少しサポート期間が長いと、ユーザからしても安心なのですが、長くしたかったらEnterpriseを使えってことですね。費用対効果!!
ではでは