おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ミッド(@mid_v_lab)です
KDDIが格安プランとして展開していた「povo」の新料金プランを発表しました。
その名も、
povo2.0!!
もともとの料金プランであるpovo1.0の「20GBで月額2,728円」という料金プランから、
- 月額基本料金:0円!
- 月間データ容量:0GB!!
という驚くべきプラン内容となっています。
安心してください。
新しい料金プランでは、データ容量は自分の利用状況に応じて「トッピング」するようになっています。
povo2.0は格安スマホ界の神になれるのか?
本日はpovo2.0を既存のプランとの比較し、続いて新プランと楽天モバイルを比較したいと思います。
格安スマホ界の神!とまでのお得感はなかったです。
しかし、大手キャリアの出している月間20GBまでというルールに一石を投じる面白い戦略ではあると思います。
現在povoを利用していて、月間の利用データ容量が3GBほどなら、povo2.0を利用することで月額1,000円ほどお得になる可能性があります。
povoの既存プランと新規プランの比較
現在のpovo1.0プランとpovo2.0プランを比較してみます。
基本データ比較
基本データの比較はこんな感じです。
povo1.0 | povo2.0 | |
月額料金 | 2,728円/月 | 0円/月(※) |
月間データ容量 | 20GB/月 | 0円/月 |
データ容量超過時速度 | 最大1Mbps | 最大128kbps |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
5分以内かけ放題 | 550円/月 | 550円/月 |
24時間データ使い放題 | 220円/24時間 | 330円/24時間 |
データ追加1GB | 550円 | 390円/7日間 |
※180日間以上有料トッピングがない場合、利用停止・契約解除になることがある
月額料金、月間データ容量の部分が、「20GB固定」か、「自分で選択する」かで変わっています。
データ容量超過時の速度がpovo2.0は「128kbps」なので、0円で使わせる気はないようです(笑)180日(3ヶ月)の縛りもあるようですし。
通話料や5分以内かけ放題のオプションは変更無いようです。
データ容量の追加部分はpovo1.0から、24時間データ使い放題は110円値上がり、1GBのデータ追加は160円値下げといった感じになっています。
povo2.0のデータ容量の費用
続いて、povo2.0のデータ容量部分の金額を見ていきます。
料金 | |
データ追加1GB(7日間) | 390円/7日間 |
データ追加3GB(30日間) | 990円/30日間 |
データ追加20GB(30日間) | 2,700円/30日間 |
データ追加60GB(90日間) | 6,490円/90日間 |
データ追加180GB(180日間) | 12,980円/180日間 |
注意は1か月(30日)単位ではなく、それぞれのプランで有効期限が決まっています。
例えば最小の1GBでは7日間が有効期限です。
既存のpovo1.0でもデータ容量の繰越はなかったので、データ容量をそこまで利用しない方は問題ないと思います。
月間データ利用容量が5GBの場合、新プランに移行すると958円お得に
既存のpovo1.0で5GBのデータ容量の場合、新プランのpovo2.0に移動すると、
2,728円→1,770円で、958円お得になります。
+3GB追加は30日間の有効期限ですが、+2GB追加の有効期限は7日間なので、一緒に購入した場合にどのような処理になるのか気になるところです。
なんにせよ、いままでは20GBという月間容量が決まっているところからのレースだったのが、ユーザの状況に合わせてチューニングできるようになったのは、
結構おもしろい戦略!
という感じです。
povo2.0と楽天モバイルの比較
povo2.0と楽天モバイルを比較していきます。
povo2.0 | 楽天モバイル | |
基本月額料金 | 0円 | 0円 |
無料制限 | 180日 | なし |
3GBでの月額料金 | 990円 | 1,078円 |
20GBでの月額料金① | 2,700円 | 2,178円 |
20GBでの月額料金② | 2,163円(60GB÷3)の場合 | 2,178円 |
データ容量超過時速度 | 128kbps | 1Mbps |
通話料 | 22円/30秒 | ・RakutenLink利用時 0円・RakutenLink未利用時 22円/30秒 |
基本の月額利用料は、どちらも0円です。無料で利用できる制限は、povo2.0は180日間の日数を設けており、楽天モバイルは2021年9月13日時点でありません。
月間3GBのデータ容量を利用する場合、povo2.0が88円お得で、20GB利用すると楽天モバイル側が522円お得になります。
povo2.0では60GB/90日のトッピングも用意されていて、3ヶ月分一括購入することで楽天モバイルと同等の金額感になります。(とはいえ、毎月20GBカツカツならpovo1.0での超過時1Mbpsの方が使い勝手が良さそうですね)
データ容量超過時の速度は、楽天モバイルの圧勝ですね。
※楽天モバイル側はパートナー回線以外は容量超過という考えがないので、20GB以上利用する場合は、その分月額費用として重くのしかかってくる訳ですが・・・
上記を比較から、
- 1か月のデータ容量が3GBほどの人は、povo2.0
- 1か月のデータ容量が20GB以上の人は、楽天モバイル
というすみ分けになりそうです。
あとは、通話料部分をどう考えるかですが、楽天モバイルはRakutenLinkアプリを使えば通話料はタダですが、品質は・・・な感じです。
楽天回線は首都圏以外はそこまで行き渡っていないので、安定した通信、クリアな音声を求めるのであれば、povo2.0を選択するのもありです。
まとめ~povo2.0は格安スマホ界の神になれるか~
KDDIの提供するpovoの既存プラン(povo1.0)と新プラン(povo2.0)の比較と、格安スマホ界の麒麟児である楽天モバイルを比較してみました。
povo1.0とpovo2.0の比較では、
- povo2.0はデータ容量超過時の速度が遅い(128kbps)
- 基本月額料金0円では180日しか利用できない
というデメリットは見受けられるものの
- 月に20GBも使わない
- 月に3GB~5GBあれば十分
- 月によってデータ容量が変わる
という場合は、好きなデータ容量を自分で選んでトッピングできるので、月のスマホ料金をお得にできる可能性があります。
楽天モバイルとの比較では、
- 3GBまでのデータ容量なら、povoがお得
- 3GB以上のデータ容量なら、楽天モバイルがお得
という結果になりました。
あとは、通信回線が入るか否か、音声通話の品質を求めるかどうかで、povoが良いのか楽天モバイルが良いのかの判断が分かれてくると思います。
povo2.0は格安スマホ界の神というほどのお得感はないですが、大手キャリアの
月間20GBルール(笑)に一石を投じる良い戦略ではないかと思います。
現在すでにpovoを利用されている方は、povo1.0からpovo2.0への自動で移行しないので、申請が必要となります。
ただし、一度povo2.0に移動すると、povo1.0に戻せなくなるので、十分に内容を確認してから移行することをオススメします。
また、povo1.0のプランは9月末で新規契約を止めるようですので、povo1.0で利用したい方は検討を急がれた方が良いです。
格安スマホ界はまさに群雄割拠の時代!
KDDIの発表を受けて、DocomoやSoftBankが何か面白いプランを出すのか?楽しみにしています。
ではでは