おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ミッド(@mid_v_lab)です
社内SEを10年ほどやってます。もうすぐ辞めますけど。
WindowsからLinuxまで様々なOSの仕組みを取り扱い、オンプレからクラウドまで様々な環境を利用し、管理系のソフトウェアをいくつか選定・導入して、運用して、ヘルプデスク的なところまで一気通貫でやってました。
そんな中で、業務効率化というものについても、幾度となく思いを馳せて、実行してきた経験があります。
『業務効率化』(自動化と言い換えてもよし)
ものすごく甘美な響きですが、これで私自身「会社から評価されたぜ!」って思ったことはほとんどありません。
なので、業務の効率化は「会社から評価されたい!」って人は近づくのは辞めた方がいいです。
しかし、業務効率化(自動化)を真剣に考えて行動することは自分の身を助けます。評価されなくても、自分の身を守ると思って、取り組むのは私自身「あり」だと考えています。
(そうした知識が様々な部分で役に立っています)
今日は、
- なぜ業務効率化が会社で評価されない(されにくい)のか
- 業務効率化はした方が良いのか
- 評価されるためにやるべきことは?
について、まとめます。
会社で業務の効率化に携わっている方、それ本当にあなたの評価につながってますか?
一度冷静にご確認いただければと思います。
なぜ業務効率化は会社で評価されないのか
(管理職が無能ぉお!!)すいません、心の声が駄々洩れました。
経営陣・管理職の考えと、現場側の考えに差異があると、評価はされません(されずらいです)。
当たり前ですが、誰も知らない8時間掛かる業務を4時間に短縮できたとしても、誰も8時間掛かると認識してないので、効率化前の評価基準がなく
と言われても、上司は
という感じかと思います。
短縮した側からすると、1日掛かっていた業務が半分の時間になり、4時間分他の仕事ができるんだから、「評価されないとおかしい!」と思う訳です。
会社あるあるだと思いますが、
「上司が一切部下の仕事を把握していない!」
なんてことはざらにあります。ざらにというか、9割方理解していないと思っていた方が精神衛生上よろしいかと思います。
※補足しておくと、「そんな細かいところまで把握されてたら、嘘つけないじゃん!」と思うほど、きちんと管理してくれる上司もいますが、そういう上司に巡り合ったら、自分の幸運さを神に祈るくらいの気持ちです。
会社として、「業務の効率化」に取り組むこともあります。
経営層からの鶴の一声で、会社のプロジェクトとして業務効率化チームが立ち上がり、
そのプロジェクトに参画して業務の効率化を検討するのであれば、「チームに参画して行動したこと自体が成果になる」ので、このパターンが一番評価されると思います。
ただ、部署内、チーム内のなかでの業務効率化に関しては、上司の(そのまた上司の)「私これだけ会社に貢献してます」の数字に使われるだけなので、
一切意味がない
ですし、
一切自分の評価に繋がらない
と考えておいた方が良いです。
私自身、冷静に振り返ってみると評価されなかった理由として、
- 対外的な業務ではない(外から見えづらい)
- 上司が把握していない
- そもそも望まれていない
という3つの条件がすべて適用された感じです。
自分のためにはなっても、会社のためにならない(タメにはなってるけどそう見えない)、そういうものは残念ながら評価されないということです。
業務効率化はしたほうが良いのか
と思われる人が大多数だと思います。
現に、「会社からの評価」だけを考えるのであれば、与えられた仕事を漫然とこなすだけでそれなりの評価をもらえますし、
なんなら「働いたら負け」くらいの雰囲気が日本の企業には漂っています。
働かなくても同じ給料がもらえる、なんなら年功序列で社歴が上がれば上がるだけ評価に関わらず給料がもらえる。
こういう環境化では、積極的に業務を効率化しよう!という考えが生まれないのかなと思います。
個人的には8時間の業務を4時間にできたら、かなり凄いと思うんですけどね。
業務効率化なんてしなくていい!
はい、この話終わり!!
としたいところですが、会社との評価とは別のベクトルで「業務効率化」はした方が良いと個人的には考えています。
なぜなら、
- 自分の業務時間が減る(自分が楽になる)
- 効率化するのに必要な業務知識が増える(他で活用できる)
- 空いた時間で他の業務を効率化できる(もっと自分が楽になる)
- (他人、他チームからの)自分の評価は上がる
という良いことがあります。
まず、自分の持っている業務を効率化して、半分にできたとします。
8時間掛かっていた業務が4時間です。
その4時間分、別の業務の効率を上げるでも良いし、調べものして知識を蓄えてもいいし、もっと効率的な業務方法を検討してもいいし、他の人が困っていることを解決してもいいし、
4時間分好きに時間が使えます。
ここで大事なのが、上司の理解を得ていない状態では、4時間で仕事が終わっていると周りに吹聴しないことです。
会社というのは恐ろしい生き物で、優秀な人間にはどんどん仕事が振られていき、そうでない人間には一切仕事を振られないという逆ピラミッド構造になっています。
自分が楽になるために効率化したのに、その分仕事を振られたのではたまったものではありません。(それで評価されて給料上がるなら良いんですけど、そうではないので。)
とにかく、ダマ(黙って)で自分の業務を効率化して、自動化もしくは半自動化くらいにできると、自由に使える時間が増えます。
また、効率化・自動化には、業務時間が少なくなるという側面だけでなく、
- 品質が一定となる(ヒューマンエラーがなくなる)
- 休んでいても実行してくれる(自分がその時にいる必要がない)
といった品質向上の部分が大きいと思います。
毎日やっている業務ってよほどのことがないと忘れないと思いますが、週1・月1と間隔が長くなるにつれて、ついつい忘れるんですよね・・・スケジュール入れてても忘れる
なので、時間短縮という側面より、自動化した仕組みが淡々と毎日・毎週・毎月実行してくれる結果が異常になっていないかを確認するのが、本当の業務改善だと思います。
結論として、自分のタメにはなるので、積極的に業務効率化は考えた方が良いです。
5分でも10分でも、なんでもいいと思います。大なり小なり、改善できるポイントはあると思います。改善できないかどうか?という視点を持つのが第一歩です。
会社のためではなく、自分のためにレッツ業務改善!
評価されるためにやるべきことは?
せっかく業務改善するのだから、会社から評価されたい!とお思いの方。
唯一の方法は、上司を味方に引き込むことです。
とかですね。
可能であれば上司の上司も味方につけたいところです。
そもそも上司が業務改善について前向きでない場合、業務改善したとしても「なんの評価にもならない」ので、上司と会話して前向きじゃないな・・・と分かったタイミングで対外的にアピールするのはやめましょう。
時間の無駄です。
うまいこと上司を味方につけられれば、あとはそこまで難しくないです。
数字でどれくらいのメリットがあるのか、品質がどれくらい向上するのか、といった資料を作成して、見せてあげれば納得すると思います。お疲れ様でした。
私は上司を味方につける前に、現状の数値がこれくらいで、こうするとこれくらいのメリットがあると提案したことがありますが、
結局なにも変わりませんでした。そこで心が折れたと言っても過言ではありません。
上司が味方になってくれないパターンは本当にどうしようもないですし、上司を好きに選べないので、会社員にとって上司の理解を得られるか?というのが本当に重要だと認識しました。
そのあと、会社全体でそれが問題になってワーワーしてましたが、もう知ったこっちゃないなという気持ちで見てました。
評価されるためにやるべきことは、
- 上司を味方につける(マスト)
- 数値や実例でのメリットを提示する
- 実績を作っておく
などで、一番大事なのが、「上司を味方につける」ことです。上司を味方につけるうえで、具体的な数字や実績などもあると尚よし!という感じですが、
徒労に終わる可能性も0ではないので、そこは上司の温度感を見極めてからになるでしょう。
会社全体で考えれば、効率化されて良くなること自体は全く悪いことではないと思いますが、会社にもいろんな人がいて、自分の保守のためだけに動いている人を見ると、
なんだかな~~という感じです。
業務改善が会社のためにもなって、自分の評価にもつながって、会社自体が社会の役に立って、そんな三方よしの会社ないですかね?全力で仕事しますよ?
評価って難しいな~と常々思っています。
最近Twitterで、「0を1にする仕事」「1を10にする仕事」「10を10に保つ仕事」という3つがあると話題になってました。
社内SEはまさに「10を10に保つ仕事」だなーと思っています。10保つために、いろんなアンテナ張って、効率化したり、新しい仕組みを考えたり、
色々考えて問題を解決するのが好きなんですけどね。
めちゃくちゃ評価されたい訳じゃないですけど、「やって当たり前」とか思われるとモチベが下がりますね。
ではでは