雑学・豆知識

ゲノム編集って遺伝子組み換えと違うんだなと思った今日この頃

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ミッド(@mid_v_lab)です

ニュース見てたら、トラフグをゲノム編集で通常の2倍早く育つ個体を生み出したという記事を読みました。

私が大学で細胞を飼ってた時代は遺伝子組み換えが主流でしたが、最近はゲノム編集なる手法があるようです。

ぱーっと読んだところ、遺伝子組み換え食品は、外から遺伝子を持ってくるのに対して、ゲノム編集は遺伝子を切断して、修復するときの変異を利用して、有用な個体を選別・育成するようですね。

遺伝子組み換えとゲノム編集

遺伝子組み換え:トマトの遺伝子に、メロンの遺伝子を組み込んで甘さをアップ

ゲノム編集:トマトの遺伝子を破壊して、修復時の変異で甘さアップした個体を選別

みたいな違いですね。

どちらも甘いトマトをGETしたいんですが、アプローチ方法が違います。

遺伝子組み換えでは、本来トマトが持ちえない形質や味を発現させることができますが、

ゲノム編集では、トマトのゲノムが(数百年~数千年単位で)変異しうる個体を短期的に発現するということです。

ミッド
ミッド
なかなか面白い試みだな~と思います。

両者とも科学的なアプローチですが、より自然発生に近いのがゲノム編集ですね。

私のなかの基準(※)だと、ほぼ『品種改良』の範疇だと思います。

※人によっては、人為的に遺伝子を弄るなんて!!と忌避感を覚える方もいるかと思います。生物系出身としては、品種改良とほぼ同等だな~と思いますが、価値観は人それぞれ。

品種改良について

ちなみに品種改良というと、例えばお米で寒い地方で生きられる品種と、いっぱい実が実る種の花粉を掛け合わせて、寒さに強くていっぱい実が実る種を作りあげることです。

農林水産省のページをみたら、最近は品種改良でも遺伝子検査をするみたいですね。

人の手が介在していない順に並べると、

自然交配 > 品種改良 > ゲノム編集 > 遺伝子組み換え

という順番ですね。

 

自然交配についても、種子を生み出す際の複製ミスでゲノム変異は発生しますし、紫外線などの外的要因でゲノム変異が起こるので、全く同種が生まれる訳ではありません。

今話題のコロナウイルスも、アルファ~オミクロン株まで12種以上発生しているのを見ても、遺伝子の多様性は非常に大きいです。

※変異しても、環境に適さないものは即絶滅するわけですけど。

そういうことを考えても、多種の遺伝子を組み込んでいないゲノム編集は、ほぼほぼ品種改良と同等だな~と私は考えます。

自然界への影響

遺伝子組み換えをした食物が目的以外の部分が変異した場合、その除去に30年かかるのに対し、

ゲノム編集では2~3年ほどということなので、遺伝子組み換えよりも自然環境への影響が低いことが伺えます。

個人的には、

ミッド
ミッド
あと数年くらいして、スーパーとかに並んでたら買ってみよう!

くらいの気持ちです。

生物界隈では、シャーレ上の培地で育てる「培養肉」も盛り上がっていますが、

ゲノム編集もこれから盛り上がっていく技術なのかなと思います。

クリーンベンチ(無菌室)を自作して、培養肉を家で育てる猛者もいるようなので、今後は家庭菜園ならぬ、家庭肉園ができる可能性もありますね。楽しみです。

新しい技術の食品について思うこと

新しい技術が出てくると、人為的に作ったものは怖い!!と思われる方もいると思いますが、

皆さんの食卓に届くまでに様々な検査や認証を通って出てくるので、そこまで心配しなくても良いかなと思ってます。

本当にヤバいやつは、有識者が「やばい!!」と上の方でSTOPしてくれると思います。

※人口増加や環境変化などで、食料供給がままならなくなった場合、上もリスクの高い食品を市場に出す可能性はありますので、見極めも大事ですね

これからは

  • これまで通り自然のなかで作られる作物
  • 工場などで水耕栽培で作られる作物
  • 養殖などで効率的に作られる作物

に加えて、

  • ゲノム編集で短期間に大きく育つ作物
  • 工場など細胞培養して作られる作物

も徐々に追加されていくでしょう。

これを怖いと思うか、ある程度信頼できる食品として受け入れるかは、

国や様々な媒体からどういうデータを持って安全としているか出ると思いますので、そういったものを確認してみてください。

ミッド
ミッド
私も最初の方に出るものは、さすが安全面は確認すると思います(笑)信じてないとかではなく、自分の目で確認して納得して買いたいからです。

ゲノム編集のトラフグが安価で食卓にあがる日を楽しみにしています。


科学の進歩は数年目を離しただけで、めっちゃ進むので定期的に情報を取り入れたいのですが、本業のIT関連も数年で技術が進むので、なかなか両方を取り入れるのは大変です。

ではでは

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