おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ミッド(@mid_v_lab)です
ボーイスカウトの「ちかいとおきて」について、以前ご紹介しました。
とんでもない終身契約ですが、生きていく上での指針にはなります。
この「ちかいとおきて」は、ボーイスカウトの進級過程と呼ばれる中で、下記のような科目として現れます。
初級 | ちかいとおきてが言える。そのうえで、隊長と話し合う。 |
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2級 | ちかいとおきてについて意味を説明でき、その実践に努力していることを隊長に認めてもらう。 |
1級 | ちかいとおきての実践に努力していることを日常の生活で示す。 |
菊 | ちかいとおきての実践に努力して、他のスカウトの模範となる。 |
ちなみに菊>1級>2級>初級という順番で高い級になります。
菊まで取ると、都道府県の中で数十名しかいないレベルで、県によっては県知事とかに会って一緒に写真撮るレベルです。(私の所属する県ではそうです)
ボーイスカウトって地域と密接な関わり合いがあるので、県知事とか国会議員とかがボーイスカウト活動を支援します!って出てくることが多いですね。
アピールだったとしても、結構すごいことだと思います。スポ少とかで県知事に会うことってあるのかな?知らない。
ちなみに、日本スカウトジャンボリーという4年に1回の日本の大会になると、天皇陛下にスピーチして頂いたりしますね。日本のボーイスカウトのトップは天皇陛下なんです。
17NSJ(第17回日本スカウトジャンボリー)で、天皇陛下がスピーチするよ~ってスカウトに言ったら、「え?すごくない?ボーイスカウトってやばい。」と言っていました。
来年開催予定だった18NSJは東京開催だったのですが、このコロナ禍で残念ながら中止。代替の大会を検討しているみたいですけど、4年に1回のお祭りがないのは残念です。
閑話休題
今日はボーイスカウトの進級過程における「ちかいとおきて」の理解度について、勝手に語ります。
初級:ボーイスカウト初心者
初級章は入隊後、半年もあれば取得できる級です。
進級科目もそれほど難しい内容はなく、1日~2日みっちりやればすぐに取得できます。
この初級は言わば、一般人からボーイスカウトへと足を踏み入れた証のようなものです。
そんな初級に課せられる「ちかいとおきて」の科目は、
「ちかいとおきてが言える。そのうえで、隊長と話し合う。」
という内容。
ちかいは入隊時に暗記しているはずなので、おきてを覚えるくらいです。
私の中では、初級取得時は「ちかいとおきて」を覚えて、その意味について隊長と話して、こんな感じの意味なんだな~というイメージを持つ感じです。
全体感を把握するのが初級です。
2級:ボーイスカウト独り立ち
2級章は初級取得後、最低3か月のスパンが設けられており、3ヶ月~1年ほどで取得可能です。
進級項目は初級の2倍くらいあり、ハイキングでの読図などがメインになってきます。あと救急法や火起こしなどの項目も含まれます。
2級を取得できていれば、ボーイスカウトをやっていたと胸をはって良いと思います。
それくらいの技能を求められる級です。そういう意味では、指導者の手を借りずにできるように色々できるようになったなと、独り立ちを示す証です。
班長・次長レベルには2級は是非とって欲しいです。
そんな2級に課せられる「ちかいとおきて」の科目は、
「ちかいとおきてについて意味を説明でき、その実践に努力していることを隊長に認めてもらう。」
という内容。
独り立ちしているので、「ちかいとおきて」の意味を説明できることは勿論、その実践を行っているかどうかが焦点になってきます。
ここに至っては、隊長サイドは「どんなことをしゃべってくれるかな~」と楽しみにしている感じです。一人前になろうというスカウトにこちらからの説明は不要。
おそらく小学校6年生~中学1年生くらいには難しい内容かなと思います。とはいえ、しっかりできているスカウトもいるので、要はやるかやらないかの違いなのかと思います。
1級:ボーイスカウト一人前
1級章は2級取得後、最低3か月のスパンが設けられており、3ヶ月~1年ほどで取得可能です。
進級項目は2級と同等くらいですが、より高度なキャンプ技能やローピング、観察技能を求められます。
1級を取得できるレベルは、隊でも超優秀な班長レベルです。
技能もさることながら、人間性の部分でも同年代で頭一つ抜き出ている感じがします。もう立派な成人レベルです。
私の隊ではそこまで進級に重きをおいていないので、「レベルでいったら1級なのにな~」というスカウトは年に数人くらいいますが、きちんと1級を目指すスカウトは4年に1人くらいですね。
そんな1級に課せられる「ちかいとおきて」の科目は、
「ちかいとおきての実践に努力していることを日常の生活で示す。」
という内容。
もはや言葉はいりません。
日常生活まで隊長が確認することはできませんが、キャンプ生活などを見ていれば日常生活での態度も垣間見えます。
人間、極限状態でこそ素の人間性が出るものです。日常生活より不便な環境のキャンプ生活では、なかなか取り繕ったままではいられません。
1級レベルのスカウトは、やっぱ凄いです。
菊:ボーイスカウトの見本
菊章は1級取得後、最低4か月のスパンが設けられており、4ヶ月~1年ほどで取得可能です。
進級項目は初級と同等くらいの少なさですが、1つ1つのレベルが高いです。特に技能章の取得が1つ1つが2級章くらいのレベルがあります。
菊を取得できるレベルは、隊でまちがいなく自慢できるスカウトです。
どこに出しても恥ずかしくない!そんなスカウトが菊スカウトです。
ボーイスカウトで菊章取りました!ってスカウトは、ボーイスカウトやってる人たちからすると、その難易度の高さから「すげーなー」と尊敬の目で見られます。
私の隊では10年に1人出るか出ないかのレベルです。ざっくり10年で卒隊していくスカウトが70人くらいなので、70分の1、1.4%の超エリートです。
そんな菊に課せられる「ちかいとおきて」の科目は、
「ちかいとおきての実践に努力して、他のスカウトの模範となる。」
という内容。
実践するだけでなく、他の模範となる。これが菊に求められるレベルです。
菊スカウトを見て、後輩が
- ○○先輩みたいに菊を取りたい!
- ○○先輩みたいな班長になりたい!
- ○○先輩のこの技能を取得したい!
と羨望の目を向ける感じです。(実際にこんな風な目で見ている後輩はあまりいませんけど。)
自分のみならず、周囲を変えていける人間。めっちゃハードル高いですね。
ながらくボーイスカウト活動してますが、「THE・菊スカウト」みたいなスカウトには片手で数えるレベルしか会ったことないです。進級項目だけやってきたんだなー、偉いねって菊スカウトが8割くらいで、あと2割はこれを菊スカウトと認めていいのかな?という疑問を感じるレベルです。
ちかいとおきての進級過程における理解度
これまで各進級過程での「ちかいとおきて」の項目を挙げてきました。
- 初級・・・ちかいとおきてを知る
- 2級・・・ちかいとおきてを実践して、説明できる
- 1級・・・日常生活において、ちかいとおきてを実践する
- 菊・・・ちかいとおきてを実践して、模範になる
知る→実践できる→実践する→模範になる、という感じですね。
知って、それがどういう意味なのか自分なりに考えることが重要ですので、やはり2級レベルの理解度は欲しいなと思います。
あとは、自分がどこまで突き詰めていくかなので、1級取れれば凄い、菊まで行ったら超すごいって感じですね。
ボーイスカウトでやるキャンプ生活は、なんだかんだ身体で「ちかいとおきて」の実践を叩き込まれている感じはします。
そうした活動の中から「ちかいとおきて」について考え、実践できるようになれば立派な大人になれることでしょう。(たぶん、恐らく)
ちかいとおきて!終身契約の永遠のテーマです。
きっと時と共に私の考えも変わっていくでしょう。少しずつ改善していきたいと思います。
ではでは